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行政・政策

2023/11/14　財務大臣記者会見　まとめ

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行政・政策

2023.11.14 10:20

Q.円安が進む為替相場の動向と国民生活に与える影響は。

度々申し上げておりますが、為替相場は、ファンダメンタルズを反映をして安定的に推移することが重要であって、過度な変動は望ましくないというのが基本的な考えであります。為替相場の動向について、具体的に私の見解を申し上げること、これは市場に不測の影響を及ぼす恐れがあることからコメントは控えさせていただいてまいりましたが、政府といたしましては引き続き万全の対応を行ってまいりたい。そして国民生活への影響ということでありますけれども、一般論として申し上げますと、輸出や海外展開をしている企業の収益が改善をする一方で、輸入価格の上昇を通じまして、企業や消費者にとっては負担増となるなど、プラス面、マイナス面、双方に様々な影響があると認識いたしております。政府といたしましては今般の経済対策や補正予算におきまして、円安によるマイナス面の影響を緩和しつつ、プラス面の効果を最大化することが重要であると思いまして、まずマイナス面の物価高に対しましては、低所得世帯への給付ほか、燃料油、電気、ガス料金の激変緩和措置の来年までの延長などを講じつつ、プラス面に対応することで、円安を活かした地域の稼ぐ力の回復強化、そしてインバウンドの地方への誘客や事業者の輸出支援を実施していくとしておりまして、これらの政策を着実に実施して参りたいと考えております。

Q.ビッグモーター社への今後の対応は。

ビッグモーター社に対しましては保険業法に基づきまして、11月30日木曜日ですが、この日をもって損害保険代理店の登録を取り消す方向を固めまして、本日14日関東財務局から当社にこの方針を伝達するとともに、行政手続法に基づきまして、来週21日火曜日に、同社による意見陳述のための聴聞を行う通知を行いました。ビッグモーター社に対しては、今月10日金曜日まで立ち入り検査を実施して参りました。金融庁といたしましては、当該立ち入り検査を通じて保険業法上の損害保険代理店としてのビッグモーター社においてガバナンス上の不備や、顧客保護に欠ける悪質な行為が広がっている実態などがあったかどうかを重点的に検証してまいりました。その結果当社においては、会社法上求められる経営管理体制が構築されておらず、適正な保険募集を確保するための体制整備も行われていないことが確認をされた他、今後保険会社との代理店委託契約全てが解約予定でありまして、保険会社からの再建に向けた支援を期待できないものと判断をいたしました。こうした状況に鑑みまして、金融庁としてビッグモーター社の損害保険代理店登録を取り消す方針を固めたものです。