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2023/4/25 レオス・キャピタルワークス 東証・グロース市場 上場記者会見
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Q.2018年の上場延期から今回の上場までに変化したことは。
前回の時には、残高が急拡大したんですね。残高が急拡大した大きな理由というのは、2017年にカンブリア宮殿に取り上げられたということで、2000億円の運用残高が8000億円超に、約1年で急拡大したということになります。このことが、成長企業としてIPOできる条件が整ったんですけれども、一方で、短期間の間で、かつ人数が非常に少ない中で、また採用が急にできるわけではないので、その中で私も湯浅も徹夜で口座開設作業のところをやっていたっていうような中で細かい事務ミスが起きたんですね。例えば、住所を送り間違えたとか、それからハンコを確認し忘れた。もちろんこれは非常に大事なことですなんですけれども、そういうことの件数が非常に飛躍的にあったというところがあるので、もうちょっとちゃんと対策しないと駄目だよねという話もあったので一度上場を延期して、それで中止して、私達はコンプライアンスであったり業務のところの人の拡大に務めたということになります。
決算数字を見ていただくと、2019年、2020年、2021年ぐらいまで減益が続くことになっていますが、それは業務であったり、ITであったり、コンプライアンスであったりのところに人を強化したしました。今はコンプライアンスのところでも弁護士が3名いるような体制になっていて、非常に強力なコンプライアンスになっています。かつ、業務や計数管理の人であったり、そこに私達が経営資源を投入した。それがちょうど2021年くらいにほぼ終わったということで、再度挑戦しようということになって、今に至ったというところであります。なので、変わったところは何かっていうと、会社としての底力が格段に大きくなったということが言えるのではないかなと思います。
Q.運用資産残高の拡大によって、特色ある運用が失われないか。
それは全く感じたことはなくてですね、どちらかというと僕ら近年パフォーマンスがそれほど良くないのは、中・小型株、成長株の比率が高かったからなんですね。この1、2年間くらいはどちらかというと大型株やバリュー株の相場だったっていうところがあるので、私達は成長株の中心のポートフォリオだったっていうところで、あまり成果が出なかったということがあります。元々持っているひふみの成長株を中心としているポートフォリオっていうのは、専門家が分析すると実は全く変わっていないというところにあります。
ただもちろん、マーケットがバリュー、それから大型株という所に行っても、上位のところに大型株を配置することによってそれの負け幅を減らそうということはしたんですが、逆に言うと上位の方に大型株が出てきたのでどうも特色を失ったんじゃないかということですけれども、逆にこの1、2年負けているということが、僕らの特色が逆説的に失っていないというところの証拠になっていると思います。
現実的に言うとこれは日本だけの質問で、ロードショーで国内の投資家に同じ質問をされたんですけれども、海外の投資家で大きすぎるっていう質問をされたところはほぼなかったですね。なぜならば1兆円のファンドっていうのは世界的に言うと中堅ぐらいのファンドで、5兆円や10兆円、20兆円、30兆円というファンドが世界にはたくさんあるからであります。なので、私達自身は今の日本株で7000億円ぐらいというところの規模感は大きいというふうに思っていないということです。ましてや今、世界株は2000億円から3000億円ぐらいなんですけれども、まだまだ世界的に見ると非常に小さい極小ファンドというところがあるので、残高的には特に大きな問題はないだろうというふうに思っております。
Q.初値についての感想は。また、運用会社が上場することに対する利益相反への懸念は。
運用会社の上場についてはよく言われるし、ロードショーのときも言われたんですけども、例えば野村アセットって非上場企業なんですかね。日興アセットって非上場企業でしょうか?上場企業のグループ企業ですよね。なので、日本の中で運用会社の大手のところで、上場企業および上場企業の子会社でない会社ってないんですよ。ですから利益相反はあるんですね。野村アセットにないわけないですよね。だからその質問は、僕いつもされるんですけど、あの、不適当であるというふうに思っています。
一方で、私達自身思っているのは、私達はレオス・キャピタルワークスのインフラ企業なので、投信を生み出すインフラ企業に投資してくださいということになるので、インフラ企業としての投信会社に興味のある方は、ぜひ株主になってもらいたいということが私達の考えになります。
私達は幅広い人たちに投資をしてもらいたいというふうに思っているのは、やはり国民ファンドとして、そしてインフラ企業として、レオスを支えてもらいたいと思いがすごくあるということになります。
株価については、これはマーケットが決めることですので、僕がどうこういうことでないんですけども、ただ、IPO初値予想会社の予想を大きくプラスに上回ったことに関しては個人的に嬉しく思っています。
Q.運用責任者を含めた運用体制の在り方について。
当然上場するということですから権限委譲もすごく重要になって来るわけですし、そのことも念頭にあり、去年の4月に私が1回退いたということになってます。それまでは、私は会長兼社長兼最高投資責任者兼シニアファンドマネージャーということなので、高校野球みたいだねということなんで、これはやはりプロの会社、プロ野球になっていくということになれば、それはどんどん切り離す必要があるということですし、今も切り離すつもりでいます。ただ、いくつか不幸な材料があったということで、それは自分が予想していたわけではなかった。元々昨年の4月にバトンタッチする予定だったんですけれども、ウクライナで戦争が始まり、それから物価の高騰・インフレがあって、米国の金利が上昇しマーケットが不安定になったということがありました。それは当然マーケット環境にとって非常に不安定な状態であるということになります。それで佐々木にバトンタッチしたんですけれども、インデックスに対してもあんまり勝てなかったってのもあるんですが、そもそもマーケットそのものが良くなかったっていうところがあるので、そうすると渡すタイミングがあまり良くなかったっていうところはあると思うんですね。それで佐々木に対して、当然、私達は顔を出していますから、下がっているというとそれは当然お客さまも怒りますし、怒るといろんなとこで書き込みをするわけですよね。そうすると、〝佐々木死ね〟みたいなことを毎日書かれるわけです。私も毎日のように〝死ね〟とか書かれますけども、慣れているので、〝藤野死ね〟って書かれても、おはようぐらいの感じで、〝元気あるね〟みたいな感じで受けとめるんですけど、なかなかその域に達しないのでメンタルやられるんですよね。
なので、本当に頑張ってくれたんだけれども1回ちょっとマーケット落ち着くまで引いて、それで私が、またハンドル握るから助手席に代わってねということをして、対応したということになります。このことももちろん、主幹事証券とか、それから東証にも事前に話をして、イメージが良くないので、やっぱり上場前に変えるってことは非常に良くない雰囲気あるんですけど、ただ逆に、そのことをお客さまにとってあまり良くない状態を知りながら、上場が終わってからそれをやろうということは極めて不誠実だと思ったので、東証に話をして、そういう事情があるから、1回僕がやりますって。これはお客さまのためになることだし1回そうやって落ち着けて、それでまた機会を見つけてまた変更するようなことにしますという話もしたら、それはむしろ真っ当な対応ではないかっていうところもあったので、そのような決断をしたということになります。
もちろん、今後どの時期まで私がやるかっていうのは今明言できることはないんですけれども、ただ、私とすると、どちらかというと、これからちゃんと上場企業としてIRもしてですね、それから成長にコミットメントするっていうこともあるので、その中で投資もしているというような状態のところは、あんまり好ましくないと思っているのでどこかのタイミングのところでまた手放すことを考えているというふうに思っております。
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2023/4/21 楽天銀行 東証・プライム市場 上場記者会見
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Q1.上場の意義と上場の先に目指すことは。
今回の上場につきまして、私どもの企業価値の向上を加速させるという意味で上場を申請させていただきました。具体的に申し上げますと、27年3月期までの中長期ビジョンを発表させていただきましたが、これを実現するためには少し現状の資本では足らない。ですから私ども今回、上場にあたって公募増資をさせていただきましたが、27年3月期までに皆さんにお示ししている成長戦略を実現するために必要な支援を調達する。これが一つ目です。
二つ目ですが、今後ビジネスをやっていく上でさまざまな資金調達の必要が出てくる可能性がある。上場しておくことで選択肢が増えるということがございます。我々としてはできるだけ柔軟な資金調達を実現したいと考えております。そういう意味で、将来のオプションを増やすという意味で今回上場させていただいた。
それから三つ目。27年3月期までに向けて、今後成長を加速していくにあたって、我々は今でも楽天グループの子会社として消費者の皆様から一定の認知をいただいておりますけれども、今回上場することによって、さらに楽天銀行の認知度が上がる。この認知度の上昇を活用して、成長を加速させたい。これが三つ目。いわゆるこの三つとも、我々が今後、企業価値を上げていくに当たって必要な要素であろうというふうに考え、今回上場する申請させていただき、お認めいただいて今日上場ができたということでございます。
Q2.海外機関投資家の貴行への興味に関しての受け止めは。
海外投資家の方が特に興味を示されるのが、我々が楽天エコシステムを使って事業の成長をこれまで実現してきた。今後ともその可能性、ポテンシャルが非常に高い。ここでございます。いわゆる、これだけの大きなエコシステムを活用できる銀行というのは、グローバルに見てもそれほど多くはない。いわゆるユニークな事業展開をしている企業であり、それが将来に向けて成長の可能性が高いということが海外投資家の皆様から一番興味を持っていただいたであろうと思っています。
Q3.自動車・リテール・住宅とのBaaS戦略を検討しているのか。
これについてはストレートに言いますと、お話をいただいたことがあるもの、というふうにご理解ください。この中で、引き続き検討しているものもあれば、お断りしたこともあるということは事実ですので、この全てが今生きているパイプラインかと言われればそうではないということです。しかしながら、逆に言えば、例えばある業界のA社さんがそういうお話をいただいたということは、ある業界のB社さんからもお話をいただける可能性があるということであり、もしかするとA社さんでお断りしたけれどもB社さんではお話を進めさせていただくという可能性もあります。そういう意味で、こういう形でお示しをさせていただいております。
Q4.配当性向など株主還元に関する考え方は。
まず、我々の目の前には大きな成長のチャンスがあります。その実現のために今回公募増資をさせていただきました。そういう意味で、短期的には私ども成長戦略の遂行に周知をさせていただきたいと考えておりますので、配当については無配という形で考えております。しかしながら、数年経った段階で成長戦略が予定通り実現できているのか。もしくはそのときに投資家様から見られたときの要求水準というのが今と同じなのか違ってるのか。環境は当然変わると思いますので、数年経った段階では当然レビューをして、そのときの状況を踏まえて、引き続き無配の戦略でいくのか、もしくは配当の支払いを含む資本政策をやっぱり考え直すべきなのかということはその段階で再度判断するということですが、短期的に言うと無配でいかせていただきたい。
Q5.楽天エコシステムの在り方とコストに関する考え方について。
まずエコシステムの活用ということですが、これについては先ほどエコシステムでどういうところからメリットを得ていますかという一番最初のところになりますが、新規のお客様、これが多分一番大きなポイントになります。ご存知の日本の人口1億2500万人位の中で、楽天会員というのは1億人を超えてますので、個人のお客様を獲得するためにリーチすべき顧客基盤という意味では、極端な言い方をすれば、エコシステムだけをカバーしていてもほぼ全ての日本のお客様にリーチができる。そういう意味で我々エコシステムを最大限に活用してということを申し上げております。
一方で例えば、今でも非金利収益のうちのエコシステム、いわゆるグループのサービスから得ている非金利収益は我々大体25%ぐらいで、75%ぐらいは外から得ている。つまりどういう構造になっているのかというと、楽天の会員の中から新規のお客様を獲得して、そこはエコシステムの活用ということを言ってるんですけどもね。そこから実際にそれをマネタイズする場合っていうのは別にエコシステムの中だけに依存しているわけではない。ただし、エコシステムの活用の意味でお客様の獲得後の話について申し上げると、グループのサービスと連携した便利なサービス、例えば楽天証券と連携したマネーブリッジのような連携など便利なサービスを提供することによって、お客様は楽天銀行に対するロイヤリティが上がります。
そういう意味で言うと、ロイヤリティを上げることによって、お客様はもっと我々のサービスを使って外部から得られる収益も増える。ですから、ご質問に対しては、我々は新規の顧客獲得はエコシステムにかなりの程度依拠している。しかしながら、その後の収益の獲得という意味では、エコシステムのみに依拠しているわけではなく、今でも大半が外から得られる収益ことであり、かつ、新規のお客様については、エコシステムに依拠することによってほぼ日本のコンシューマーにはリーチができますということですので、あえてエコシステム外の新規のお客様を取りに行く必要があるかというと、そこは効率が悪くなるだけではないかと考えています。
次にお金をところですが、これについては、我々にとって一番お金がかかるのはシステムコストなのですが、私ども実は日本の銀行では珍しいと思いますが、自社の社員がシステムの開発をして運用し保守をする、全てをコントロールする。多くの日本の銀行さんの場合ベンダーさんに依存しているとかかなりあるわけですけど、我々は社員が全てコントロールする。そういう意味では、実は同じシステムを作っても、他の銀行さんよりかなり安いコストで作れるし、運用コストも低い。
システムは確かにお金がかかるのですけど、毎年投資をしてきているっていう。今後例えばどこかでシステムコストが膨大に膨らむかって言われると、いや、毎年コンスタントに投資をしていくことが大事であって、どこかで大きく膨らむことは多分その必要はないだろうと思っています。そういう意味では、現状プラスアルファぐらいの投資は今後ともシステムについてはしていきますけれども、多分お知りになりたいことはどこかで大きな支出がいるんじゃないかとか、そういうご質問の趣旨だとすれば、我々としては現状の時期投資戦略の延長線上で全てのものはまかなえるだろうと考えています。
Q6.親子上場に関する考え方と投資家への説明について。
親子上場については、やはり最大の問題は、特に株主様の視点で少数株主様の利益が守られるのか。これが非常に大きなこと。そういう意味では逆にもう少し具体的に言うと経営の独立性はどうなるんだ、とこういうことだと思います。
実は私どもの場合は、元々楽天グループ株式会社100%子会社でしたが、金融・行政面でいうと経営の独立性を従来から求められます。すなわち、楽天グループ株式会社は従来100%の親会社ではあったものの、銀行の経営に指示をしたり口出しをしてはならんということで、加えて、その独立性を守るための仕組みも既に実際に我々の中で構築され、長年運用してきたという実績がございます。
これを運用していくことによって、十分に私どもについては少数株主様の利益を害するようなことがない事業運営および意思決定ができると考えています。
一方で様々な投資家さんとお話をすると、少数株主様の視点から見ても、楽天銀行が経営面ではなくてビジネス面で楽天エコシステムを活用して事業を拡大し収益性を高め企業価値を上げていけば、少数株主様の利益にもかなうということで、これについては少数株主さまの皆さん、多くの方からもご賛同いただきます。
そういう意味でいうと、大事なことは、ビジネス面では楽天エコシステムとのシナジーを追求するが、しかしながら経営面では従来通り、経営の独立性をきちっと確保する。これをやっていくことによって、親子上場の問題については解消できるのではないかと思います。
Q7.公開価格や公募増資等について証券会社とどのような議論があったのか。
株価ですが、これについてはもちろん私どもの業績がベースになり、我々の成長可能性がどのぐらいあるかということは当然材料になる。しかしながらその中で、その時々の株式マーケットがどういう状況かということであったり、投資家様のセンチメントがどうであったりとこういうことが影響して、総合的に判断されるのだと思っています。私どもについては、例えば、最初に目論見書に価格を記載させていただいていくらだったとか。ブックビルディングのときいくらだったとか。ブックビルディングの結果いくらに決まったとか。今日の初値がどうだっだなどそれぞれあるのですけれども、我々としてはこれについては私どもの業績や将来の成長可能性については、これは我々がきっちりと責任を持ってやっていく。株式マーケットの状況や投資家様のセンチメント等については、これは我々ではコントロールできない問題なので、その時々で証券会社のご意見を伺いながら、最も適切な価格を決めていくということであろうというふうに思っております。そういう意味では、それぞれのタイミングで適切な価格を決めた結果として、ある時点である時点を比べたら上がったとか下がったとかこういうことあるんでしょうけども、我々としてそれはいつのタイミングでも起こりうるものだろうというふうに考えています。
Q8.今後増資を考えた場合、配当を増やす考えはあるか。
もしかすると発音が良くなかったかもしれないので正確にお伝えしますけども、上場で申し上げたことが三つありまして、一つ目は公募増資です。これは明らかな増資です。二つ目は、将来資金調達が必要になったときに、そのための柔軟性オプションを確保する。
資金調達の中には当然資本調達を含みますが、デットの調達も含みますので、必ずしも資本だけのことをお話したわけではない。私の発音が悪かったとすればお詫びを申し上げたいと思いますが、まずそういう趣旨だということをご理解ください。これが一点です。その上で、そうは言ってもその中には資本調達が入ってるんだろうと言わればその通りです。ただ、最初の公募増資で私どもが既にお示しさせていただいてる27年3月期までの中長期ビジョンを達成するために必要な資本を調達するということが今回の目的であり、そのために公募増資をさせていただきました。すなわち、27年3月期までの現状の成長シナリオを実現する上では、今回の公募増資の金額で必要な調達はできているということですから、そういう意味ではこの成長戦略が何か大きく変われば別ですけれども、そうでなければ、27年3月までの必要な資本調達は終わっていることをまずはご理解下さい。
次に、その先も含めてということであれば、当然資本調達の可能性はゼロとは申し上げません。ただそのときに、配当するかしないかについては、逆に言えば、我々としてはそのとき何のために資本調達が必要になる。その資本を出していただく投資家さんの立場から見たときに、配当を払うことが合理的なのか、配当を払わずに、その資金を成長に回した方が合理的なのかっていうことは、投資家様との話し合いの中で決めていくべきことだろうと思いますので、我々としてはそれはその時、何のために資本調達が必要なのかによって、もしくは投資家様のそのときの考え方によって配当の有無はは変わってくると考えています。
Q9.口座数に占めるメイン口座比率が伸びている理由、他行との比較、口座振替が占める割合は。
なぜメイン口座が伸びてるか、もしくはメイン口座比率が上がってるか。我々の場合、口座数が増えてますのでメイン口座比率と口座数の増加を掛け合わせるとメイン口座でかなり大きく増えるという構造にあるわけですけども、それはなぜか。それは、私どものサービスをお客様に実際に使っていただくと、どれだけ他の銀行よりも便利かということをお客様が実感している。これが一つ。もう一つはお客様がサービスを使えば使うほどポイント差し上げる、楽天ポイント差し上げる。そうするとお客様からすると他の銀行のサービスを使うよりも、楽天銀行のサービスを使えばポイントがもらえるから得だということになる。すなわち、利便性と経済合理性。この二つが揃うことによってお客様はより我々の口座を使う。そうなってくると、だったら給与をここに入れれば色々なサービス使うことが簡単じゃないかと。他のところに給料を入れていると、そこから銀行に振り替えた上でサービスを使わなきゃいけないわけですが、そうではなく、ここに給料が入っていればそのまま使えるから一番いいんじゃないかとか。ご自身の生活の中で電気代、ガス代、水道代、もしくは携帯電話代金だとかクレジットカードの支払いだとか様々なものがございますけれども、そういう引き落としについては、楽天銀行に集約した方が便利だよねと。こういうことになってメイン口座が増えている。
二つ目に他の銀行数と比較ですが、多分他の銀行さんできちっとメイン口座比率を出されてるところは非常に少なくて、加えて銀行によって定義も全く違うので比較不能だというふうには思ってますので、ここについてはお答えできるだけのデータが世の中にないということでご理解をいただければと思います。
それから三つ目ですが、メイン口座の我々の定義は、給与振り込み口座もしくは口座振替口座ということでございます。その中でこの内訳ということですが、内訳は開示させていただいておりませんが、しかしながら口座振替口座の方が現時点で給与振込口座よりも多いということはお伝えをさせていただいておりますので、そこについてはそういうことでご理解いただければと思います。
Q10.上場のタイミングについて。
私どもとしては昨年の7月に上場申請をさせていただいて、そこから東証の審査を受けてきたということです。東証の審査と併せてマーケット状況を見ていたことも事実で、その中で結果として、東証さんからOKをもらい、マーケット状況もまずまず揃ったところがこのタイミングだったということです。
Q11.親会社も含めた将来的な資本政策について。
公募増資については先ほど申し上げたように、27年3月までは今の計画を前提とすると必要な資本調達はできていますのでこれ以上の公募増資は現行計画を前提とすると27年3月までは必要ないというふうに考えています。一方、売り出しについては親会社が決めることなので、我々が決めるわけにいきません。しかしながら、楽天グループ株式会社は今回のIPOに当たり、楽天銀行を連結子会社のステータスを維持した上で上場させるということを発表しておりますので、それを前提と考えるとですね、楽天グループ株式会社として、ここから売り出しをすることについてはちょっと現時点で私としてはあまり想定はしていないということですが、最終的には親会社の判断だということは思います。連結子会社で今63%ぐらい多分持ち分があると思いますので、そういう意味ではいいところなのかなという気はしております。