定期金利引き上げ、12月も全国で相次ぐ 130機関超に波及
2023.12.13 04:35
期間5年以上の定期預金金利を引き上げる金融機関が12月に入ってからも広がっている。12月5日以降、金利を改定したのは、地域銀行7行と信用金庫など19協同組織金融機関の計26機関。日本銀行のイールドカーブ・コントロール(長短金利操作、YCC)の再修正をきっかけに11月初旬から始まった預金金利見直しは全国130機関以上に波及した。(詳細はニッキン金利情報)
12月5日と11日に金利を引き上げた地方銀行は北都銀行など3行、第二地方銀行は豊和銀行や長野銀行など4行。信金は両日で15信金が改定に踏み切った。5日の旭川信用金庫、遠軽信用金庫に続き、11日の北海道信用金庫、帯広信用金庫と北海道内での広がりが目立った。
信用組合でも見直しの動きは広がりつつあり、12月11日に新潟県信用組合と長野県信用組合が見直した。このほか労働金庫も北海道労金と東北労金(2回目)が引き上げた。
金利の見直しは先行したメガバンクの水準にそろえ、期間5年物を0.07%、7年物を0.1%、10年物を0.2%にした先が多い。
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