地銀に波及、定期金利引き上げ相次ぐ 千葉、横浜、静岡銀などが13日から
2023.11.09 19:49
地方銀行で11月13日以降、定期預金金利を引き上げる動きが相次ぐ。千葉、横浜、静岡、スルガの各行が金利を改定する。定期預金5年ものを0.07%へ、10年ものを0.20%へ変更する内容が中心だ。メガバンクの一部はすでに実施しており、同様の動きが地銀にも広がり始めた。地域で競合する他行や信用金庫などは動向を注視しており、預金金利改定の発表が今後も続く可能性は高い。
千葉銀はスーパー定期、スーパー定期300、大口定期預金などが対象。金利は0.002%から5年ものを0.07%に、10年ものを0.20%へ変更する。11月9日の会見で、米本努頭取は「これからは『金利のある世界』に踏み込んでいく。預金の重要性は、今までとは比べものにならないほど高まる」と語った。スマートフォンアプリなど非対面型と、営業店の対面型を組み合わせて、預金獲得につなげる方針を示した。
横浜銀と同じコンコルディア・フィナンシャルグループでは、東日本銀行と神奈川銀行が13日から5年ものを0.07%に引き上げる。
同日、りそなグループも11月13日から定期預金金利の引き上げを発表した。傘下のりそな銀行や埼玉りそな銀行のほか、関西みらい銀行やみなと銀行も対象としている。