定期預金金利「引き上げ」広がる 地域銀の4割超が見直し 東北・四国に波及

2023.11.17 10:38
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定期預金金利の引き上げが全国に広がっている。11月20日、新たに東北銀行や伊予銀行、愛媛銀行、城南信用金庫など29行庫が改定し、期間5年以上の金利を引き上げる。同6日に三菱UFJ銀行が見直して以降、動かなった東北地区や四国地区の地域銀も上げており、全国に拡大していた。同6日以降に見直したのは同17日18時現在、52行と5信金に達した(詳細はニッキン金利情報に)


同20日に上げるのは、地方銀行ではほかに岩手銀行や武蔵野銀行、千葉興業銀行、十六銀行、南都銀行など17行。第二地方銀行では北日本銀行、仙台銀行、栃木銀行、愛知銀行・中京銀行、名古屋銀行、長崎銀行など10行が見直す。


同13日以降に見直した地域銀は43行に達し、全99行のうち4割超が引き上げた。地域別では東北、関東、東海、近畿、中国、四国、九州と7地区に広がった。


信金界はさがみ、豊橋、豊川の3信金だけだったが、城南信金と三島信金も同20日に引き上げる。そのほか、5信金も見直す方針だ。各地の地域銀が引き上げており、週明け以降も増え、信用組合界にも広がる見通し。


改定後の金利は期間5年以上が中心。先行した三菱UFJ銀が5年と6年ものを0.07%、7~9年ものを0.10%、10年もの0.20%としており、この水準にそろえる動きが広がっている。四国地区では伊予銀など地銀4行と愛媛銀が5年ものを0.10%に設定するなど、5~6年ものは地域によって差が出ている。


引き上げは日本銀行がイールドカーブ・コントロール(長短金利操作)を再修正し、長期金利が上昇傾向になったことを受けた動きで、週明け以降も広がる可能性が高い。


 


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