三菱UFJ銀、ロボアド大手のウェルスナビ買収 個人向け運用サービス拡充

2024.11.29 17:22
経営計画・戦略 経営統合・合併 資本政策
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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の三菱UFJ銀行は11月29日、投資一任のロボットアドバイザー最大手ウェルスナビを買収すると発表した。公開買い付け(TOB)によって全株式を取得し、完全子会社化にする方針。これにより個人向け資産運用サービスを強化する。


TOBの買い付け価格は1株当たり1950円で、一部報道が出る前の28日の終値に対して84%高い水準とした。買い付け期間は12月2日から2025年1月20日まで。取得金額は約1000億円。買収成立後、ウェルスナビは上場廃止となる予定。


両社は24年2月に資本業務提携を結んだ。3月には三菱UFJ銀がウェルスナビに約150億円出資して株式15.13%を取得し、持ち分法適用会社となっていた。


今回のTOBにより25年にリリースを予定する総合アドバイザリー・プラットフォーム「Money Advisory Platform」の検討・開発を加速させる。顧客接点(UI)や顧客体験(UX)の充実化、資産運用機能の拡充、25年1月に完全子会社化するauカブコム証券(25年2月に三菱UFJ eスマート証券に商号変更予定)とのノウハウ相互提供によるネット戦略の強化を進める。


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