鹿児島銀、焼酎の魅力発信へ発表会 学生がアイデア披露

2023.02.19 19:49
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成果を発表する学生(2月19日、HITTOBE)
成果を発表する学生(2月19日、HITTOBE)

鹿児島銀行は2月19日、焼酎の魅力を発信し、販売促進につなげるプログラムの最終発表会を開いた。地元の大学生など20人が酒造会社3社と連携しながら、約4カ月間にわたり練ったアイデアを同行のコワーキングスペースで披露した。


学生は薩摩酒造や田苑酒造、小牧醸造の担当者らを前に実践したアイデアの成果を報告した。


「焼酎ラベルの見た目が、商品を手に取りにくくしている」と問題意識を抱いたチームは、消費者がボトルを飾り付ける企画を提案。SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を通じてキャンペーンを展開し、認知度向上につなげた。薩摩酒造マーケティング部の本坊和久係長は「父の日など記念日と組み合わせれば効果が高まる」と期待を示した。


焼酎づくりの工程で音楽を流すことで知られる田苑酒造と連携したチームは、若者に浸透する動画投稿サイト「TikTok」を活用するアイデアを実証。焼酎にヘッドホンをつけて音楽を聞かせる動画を投稿し、7000回超の視聴につなげた。


小牧醸造とタッグを組んだ学生は、酒販店にブースを出店し、法被を着て焼酎「一尚」をアピールした。参加者の1人は呼び込みの力を実感し「売れた時はうれしかった」と振り返った。


同行の飯森利徳・地域開発室長は「各酒造会社の課題が明確になり、良かった」と話した。学生のサポート役を務めた「LINK SPIRITS」の冨永咲代表取締役は「今後も焼酎との出会いを深めてほしい」と呼びかけた。


プログラムは鹿児島県内の大学など8校と行う産学金連携事業の一環。今回はコワーキングスペースの運営に携わるGMOペパボと連携した。

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