政投銀、新社長に地下副社長就任 「新事業創出」で1000億円
2022.06.29 18:54
日本政策投資銀行は6月29日、新社長に地下誠二副社長が就任した。3代連続での生え抜きトップ。副社長には杉元宣文取締役常務執行役員が就き、渡辺一社長は同日付けで退任した。
就任会見で地下新社長は「新たな時代のニーズに即応したリスクマネーの提供に努めたい」と抱負を語った。そのうえで、日本の産業に求められる「新事業創出」を注力分野の一つに掲げ、スタートアップ企業向けやベンチャーファンドへの資金供給を念頭に「まずは1000億円を目標に取り組む」とした。
また、産業界トップとのヒアリングを踏まえ、取引先企業の課題解決などで「金融機関が連携して取り組む必要性が高まっている」との認識を示し、「金融機関間や政府・自治体といった公的機関、産業との〝つなぎ役〟を担っていきたい」と意気込む。
渡辺前社長は「カーボンフリーなど(社会や企業は)新たな変革期を迎えている」とし、「抜群の調整能力と企画力があり、足元の課題にも適切に対応できる」と新社長の資質を評した。
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