日銀総裁、国債購入減額幅縮小「市場の安定に配慮」 信金大会挨拶で

2025.06.20 16:15
金融政策 債券市場 金利
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日本銀行の植田和男総裁は6月20日、前回(6月16、17日開催)の金融政策決定会合で決めた2026年4月以降の国債購入減額計画に関し、「国債市場の安定に配慮した形で市場機能の改善を進めていける」と減額幅を縮小した背景を示した。東京都内で開いた全国信用金庫大会で語った。


政策金利の先行きについては、「極めて低い水準」にある現在の実質金利を踏まえ、日銀の展望レポート(経済・物価情勢の展望)の見通しに即して経済が進むことを前提に「引き続き、政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく」と段階的な利上げ姿勢を強調。合わせて、米関税政策の今後の展開などを「丁寧に確認し、予断を持たずに判断していくことが重要」と訴えた。


金融システム面では、金融機関に対し、様々な環境下で安定的な金融仲介機能を発揮できるよう、国内外の動向を丁寧に確認したうえで、「預貸運営や有価証券投資などの適切なリスク管理を実践していくこと」などを求めた。

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