しずおかFG、新基盤でデータ利活用 営業施策や経営戦略策定

2024.09.12 18:15
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しずおかフィナンシャルグループ(FG)は、新たに構築したデータ分析・活用プラットフォーム「S-hare(エスハレ)」を通じたデータ利活用を本格化させる。社内のあらゆる情報を収集・蓄積・管理し、用途に応じてデータを抽出・分析・加工・展開できるシステム基盤で、営業推進施策や経営戦略の策定などに生かす。


S-hareは、社内のデータ利活用戦略のメインシステムとして2020年度から構想に着手。パブリッククラウド(AWS)をインフラに活用。その中核を担うのが、データを蓄積、処理・加工するクラウド型のデータウェアハウスサービスのSnowflakeだ。


23年1月に稼働した新営業支援システム「S-CRM(スクラム)」に合わせ、S-hareの業務利用を始めた。同年2月には個人顧客向け優遇プログラム「S-mile(スマイル)」、24年1月には新NISA(少額投資非課税制度)推進に関わるデータ分析・営業戦略立案などと利用範囲を拡大してきた。


S-hareは「S-CRM」と顧客情報350万件をAPI(データ連携の接続仕様)で連携。また、S-CRMと社内の各システムとの間でデータを双方向で日次処理しており、営業拠点・本部・グループ会社間での情報共有や取引先への提案が迅速・適切なタイミングでできる。営業拠点・エリアごとの実績を可視化し、現場社員の業務も効率化した。


24年8月には、S-hareに顧客の取引履歴データを検索・照会する機能を搭載。システムの構築・管理コストを削減した。約30年分の取引データ約70億件をSnowflakeに格納し、データを可視化するBIツールからの検索時間の短縮にもつながった。


社員の人事給与情報のデータ格納も進めており、勤怠情報や資格情報の管理や人事・店舗戦略策定における利活用も検討している。今後も業務システムのデータベースを順次、Snowflakeに移行する計画だ。


※この記事は2024/10/15にfree記事に変更しました。


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