スルガ銀、4-9月純利益3倍超の178億円 貸倒引当金の戻入益が寄与

2021.11.12 21:14
決算
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スルガ銀行が11月12日に発表した2021年4-9月期決算は、連結純利益が178億500万円と前年同期比で3.2倍に拡大した。粗利益は減少したものの、不良債権処理額の改善や貸倒引当金の戻入益が大幅に増えて最終利益を押し上げた。


単体ベースでは、コア業務純益は同18・5%減の129億7000万円、貸出金利息の減少など資金利益が振るわなかった。ただ、不良債権処理額が前年同期と比べて279億円改善し、貸倒引当金の戻入益は約64億円だった。


シェアハウス関連融資(金融再生法開示債権ベース)は、21年9月末の総与信残高1316億円に対し、破産更生債権等730億円、危険債権380億円、要管理債権149億円。正常債権は56億円。保全率は98・36%。


同日のオンライン会見で嵯峨行介社長は、筆頭株主のノジマとの現状について、「業務提携では約30の施策を実行してきた。顧客に迷惑をかけないよう順次クロージングしている。資本提携に関する協議は継続しており、新たな動きがあれば速やかに公表する」と話した。

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