名古屋銀、市の都市像実現へ連携 脱炭素普及など5分野で
2023.12.28 04:25
名古屋銀行は12月27日、名古屋市が示す総合計画の都市像実現に向けて連携協定を結んだ。カーボンオフセットの仕組みを活用した脱炭素の取り組み普及など、5分野で事業を展開する。
市が目指す五つの都市像で連携を進めるなかで、取り組みの柱に位置付けるのが「カーボンクレジットを活用した脱炭素化」と「東山動植物園いのちつなぐパートナーとしての協力」だ。
特に脱炭素化は、同行が取り扱う「地産地消カーボンオフセット型私募債」発行金額の0.1%相当額のカーボンクレジットを市から購入。同市の環境デーといったイベントや東山動植物園などの公共施設で排出される二酸化炭素(CO2)をオフセットする。この私募債は9月中旬から取り扱いを始め、利用実績は約3カ月で8件・5億5000万円に上っている。
また、東山動植物園のいのちつなぐ基金に一定額以上の支援で認定されるパートナー企業として協力する。定期預金の預入残高に応じて動物のエサ代などを寄付するほか、寄付機能を付した融資商品を通じて支援する。
同行は、「カーボンオフセットの認知度は低く、広げていくことで脱炭素への関心が高まっていけば」としている。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 盛岡信金、破たん温泉旅館を再生 観光客誘致し地域活性化
- MUFG、大谷翔平選手との契約が終了 ブランドパートナーとして6年間
- NTTドコモ、銀行業参入に結論出ず 前田社長「なんとか進めたい」
- 地銀、外貨保険の業績評価変更 手数料重視から脱却 販売目標撤廃も
- 自民党、郵政民営化法など改正案 上乗せ規制の文言修正 「速やか」から「3年ごと検証」へ
- 千葉信金千葉駅北口支店、訪問重ね高ロット案件獲得 10億円の融資実行も
- MUFG、マイボトルの利用促進 ペットボトル1万4500本削減
- 銀行界、新引き当て基準対応 本格化 予想信用損失モデルへ移行
- NTTデータ、社長に鈴木副社長 金融畑の知見生かす
- 常陽銀、手形帳などを等価買い戻し 法人決済デジタル化促進