宮崎第一信金、洋菓子店を伴走支援 SAでの販売目指す
2023.07.11 19:37
宮崎第一信用金庫(宮崎県、落合眞一理事長)は、取引先洋菓子店の人気商品「低糖質チーズ饅頭」の販路拡大に取り組んでいる。高速道路のサービスエリア(SA)などで販売してもらえるよう、徹底した伴走支援を展開中だ。
きっかけは、信金中央金庫の「しんきんコネクト」が2022年10月に開催した商談会。参加した約40社のなかで、宮崎名物チーズ饅頭を出品した同洋菓子店が、お土産品を探していたバイヤーのNEXCO西日本の目にとまった。
同社のSAやオンラインショップで販売してもらえれば、年間1000万円近い売り上げ増加が期待できるが、取引を始めるには常時一定量の商品を安定的に納めることが条件。個人事業主である同洋菓子店が単独で対応するには難しい状況だった。
そこで、同信金経営サポートセンターの黒木健史課長は、レシピはそのままに製造を外部委託してはどうかと提案。宮崎県産業振興機構から県内の食品加工業者を紹介してもらい、両社の商談をセッティングした。
現在は、材料の調達方法や納品期限など、洋菓子店と加工業者が契約条件について交渉中。単価をいくらに設定し、どの程度の利益を見込むのかといった原価計算も行っている。
同信金は、大量生産に必要な金型を製作する費用を賄うため、洋菓子店の補助金申請を手伝う予定。今後も商談に立ち会うなどして、残された課題の解決を支援していく考え。
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