日銀、鹿児島で金融経済懇談会 安達審議委員が参加
2023.06.21 19:22日本銀行は6月21日、鹿児島市内のホテルで金融経済懇談会を開いた。安達誠司・政策委員会審議委員のほか、松山澄寛・鹿児島県銀行協会会長(鹿児島銀行頭取)、中俣義公・鹿児島県信用金庫協会会長代理(鹿児島信用金庫理事長)ら10人が参加した。
安達審議委員は「全般的に鹿児島県の景気は持ち直しているとみている」とし、「(業態別でみて)非常に困っている、支援が必要だということを話した出席者はいなかった」と振り返った。先行きについては「緩和的な政策のもとで緩やかに回復していく」との見通しを示した。
特徴的な話題としては「人手不足」を挙げ、「鹿児島県における人手不足感は強く、観光関連のほか、様々な業種で事業展開上のボトルネックになっている」と複数人から寄せられた意見を紹介した。
出席者から「低金利環境の下で金融機関収益が下押しされている」「ゼロゼロ融資の返済で緩和的な金融政策を求める」といった声も出ていたと明らかにした。