広島サミット開幕 交通規制で金融機関本社は出社上限50%
2023.05.19 21:39
5月19日、広島市でG7サミット(主要国首脳会議)が開幕。日本での開催は7年ぶり7回目。コロナ禍やウクライナ侵攻などの国際秩序を揺るがす歴史的な転換期を迎えるなか、広島から平和を発信する。
岸田文雄総理大臣はジョセフ・バイデン米国大統領はじめG7首脳を平和記念公園で出迎えた。その後、平和記念資料館へ訪問し、原爆死没者慰霊碑へ献花や植樹をした。
大規模な交通規制が実施された広島市内。ひろぎんホールディングスやもみじ銀行、広島信用金庫は5月18~22日、サミット会場近郊など地域交通への影響を最小限に抑えるため、本社の出社上限を50%にした。リモートワークや休暇を活用したほか、通勤は公共交通機関の利用を推奨。広島銀など市内各金融機関の営業店では外訪活動を自粛した。事務面では「住宅ローンの約定日を変更し、不要不急のメール便などは極力、抑制する。メール便の遅延などには徒歩で対応することも考える」(もみじ銀経営管理部)という。
“宮島封鎖”、支店は臨時休業

厳島神社などがある宮島は、5月18~ 20日に立ち入りを制限された。国が発行した識別証を持つ人以外入島できない。島内に唯一出店する広島信金宮島支店は、5月18、19日を臨時休業した。ATMは5月18~20日に休止。宮島支店の全職員4人は母店の宮島口支店で勤務した。職員は「トラブルに対応できるよう、宮島口支店職員を含めた8人は識別証を取得し待機した」という。
2023広島G7サミット の関連記事
・サミット閉幕 広島金融界は世界へのPRに協力
・ひろぎんHD、サミット目前「クリーンアップ運動」
・広島銀 足掛け8年、ヒルトン誘致の舞台裏
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%