三菱UFJ銀、振込手数料引き上げ 店頭・他行宛て990円
2023.04.27 18:54-1.webp)
三菱UFJ銀行は10月2日、店頭窓口とATMの振込手数料を引き上げる。店頭他行宛ては990円にするなどコストに見合った設定に見直す。3万円を境に手数料を分けることもやめる。キャッシュレス化が進展するなかで現金取り扱いの負担が重く、詐欺・マネーロンダリング防止の関連費用も増えており、その一部を顧客の手数料に転嫁することにした。2021年10月に引き下げたインターネットバンキング(IB)や法人向けエレクトロニックバンキング(EB)は据え置き、利用を促す。
新手数料は4月27日、発表した。最大で550円の引き上げとなる。自行宛の店頭振込手数料は880円にする。現在は3万円未満を330円、3万円以上を550円に設定している。全銀システムを経由する他行宛て(店頭)は3万円未満を594円、3万円以上を770円にしているが、990円に一本化する。
ATMの振込手数料も一部を除いて引き上げる。現金で同行宛てに送る場合は550円、同行キャッシュカードによる振り込みは110円にする。他行宛ては現金が880円、同行キャッシュカードが275円に設定する。
一方、みずほ銀行と三井住友銀行は、三菱UFJ銀行の現行手数料とほぼ同水準の手数料体系で、現時点では引き上げを予定していないとしている。ただ、マイナス金利政策が長期化し、銀行界の収益力は低下している。今後、他の大手行や地域銀行に引き上げが波及する可能性もある。