楽天銀、東証プライム市場に上場 公開価格を32.6%上回る

2023.04.21 18:59
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「上場によって成長を加速させる」と強調する永井社長(KABUTO ONE、4月21日)

楽天グループの楽天銀行は4月21日、東京証券取引所のプライム市場に株式を上場した。インターネット銀では2行目。初値は公開価格の1400円を32.6%上回る1856円となり、終値は1930円となった。


同行は2001年7月に開業したイーバンク銀行を前身とし、10年10月に楽天の完全子会社化となった。以来、預金口座数を伸ばし、21年1月に国内インターネット銀行で初めて口座数が1000万口座を突破(22年12月末現在で1339万口座)。預金残高は23年3月に9兆円を超え、27年3月期までに20兆円、2500万口座を目指す。23年3月期の当期純利益は前年同期比33.3%増の267億1400万円を見込む。


楽天グループは、会員向けポイントサービス「楽天エコシステム」を形成。同行はグループ内での金融サービスを連携。ポイントが貯まることによって、口座開設や金融サービス利用者が増加することにつながっている。


永井啓之社長は「企業価値の向上を図るためには資金調達が必要。上場したことで直接マーケットから資金調達するという選択が加わり、さらに認知度も向上する。27年3月期までに成長を加速させたい」と話した。

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