日銀、新紙幣の見本券を一般公開 「改刷」迫り認知度高める

2023.04.14 12:47
日本銀行
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新紙幣の特長について説明する菅野浩之・発券局長(4月14日、日銀本店)
新紙幣の特長について説明する菅野浩之・発券局長(4月14日、日銀本店)

日本銀行は4月14日、2024年度上期に発行を予定している新紙幣の「見本券」の一般公開を始めた。同日から金融研究所貨幣博物館で展示し、今後、全国の支店や金融資料館(小樽市)でも供覧機会を設ける。発行時期が迫る新日銀券の認知度を高めていく。


改刷は、今回と同様に3券種(1万円、5000円、1000円)同時に実施した04年11月以来、約20年ぶり。4月17日から全国の32支店で順次、一般見学などに合わせて目に触れる機会を設けるほか、金融資料館では4月28日から展示。ホームページやSNSを通じた周知活動にも力を注ぎ、「新しいお札が国民に明るく迎えられるように」(発券局)と情報発信を強化する。23年度の製造予定は3券種累計で30億3000万枚という。



新紙幣には、高精細なすき入れ(すかし)や、肖像を三次元に見せながら、傾きによって図柄が変化する「3Dホログラム」といった最先端の印刷技術を採用。「誰でも分かりやすく、安心して使ってもらえる自信作」(発券局)としている。

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