南日本銀、田中常務が頭取に 斎藤氏は会長へ

2023.03.20 17:51
役員人事
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斎藤頭取(左)がバトンを受ける田中常務(右)(3月20日、南日本銀本店別館ビル)
斎藤頭取(左)からバトンを受ける田中常務(3月20日、南日本銀本店別館ビル)

南日本銀行は3月20日の取締役会で、田中暁爾常務(56)が頭取に昇格する人事を決めた。斎藤眞一頭取(70)は代表権のある会長に就く。4月に公的資金完済後の新中期経営計画がスタートするのを機に交代を決めた。6月に開く株主総会後の取締役会を経て就任する。


2022年9月末に公的資金150億円を完済しており、新中計策定の陣頭指揮を執る田中常務にバトンタッチする。田中常務は「先行きが不透明な状況だが、しっかり結果を出したい。地域のお客さまに寄り添い、相談され、頼りにされる銀行を目指したい」と強調した。



「相談され、頼りにされる銀行を目指す」と強調する田中常務(右)(3月20日、南日本銀本店別館ビル)
「相談され、頼りにされる銀行を目指す」と強調する田中常務(3月20日、南日本銀本店別館ビル)

田中常務は公的資金完済へ総仕上げとなる第5次経営強化計画の策定で中心的な役割を担った。斎藤頭取は「変革への強い意識と決断力を持つ」と評価する。「行内での人望も厚い」とし、厳しい環境で組織を束ねる力に期待を示した。


田中常務は企画部門の経験が長い。09年の公的資金申請時には金融庁との調整などで当時、総合企画部長だった斎藤頭取を支えた。注入後は荒田支店長など現場を経験。14年には総合企画部に戻り、1年半前倒しの完済へ道筋をつけた。


田中 暁爾氏(たなか・きょうじ) 鹿児島県出身、56歳。90年広島大卒、入行、総合企画部企画課長、荒田支店長、総合企画部長、20年執行役員、21年取締役。

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