バンカーを輝かせる業績評価 特別編 JAMP・直井氏に聞く
2023.03.14 04:50ニッキンONLINEで2022年10月~23年3月に連載した「バンカーを輝かせる業績評価」では、みずほ銀行出身で日本資産運用基盤グループ(JAMP)の直井光太郎・金融機関コンサルティング部長が、銀行員のやりがいと業績評価を両立させる重要性を訴えてきた。直井氏に寄稿に込めた思いなどを聞いた。
ーーバンカーに伝えたかったことは。
「銀行は、お客さまに何ができるかをとことん考えているか。銀行員はライフプランに応じた提案をしていきたいが、お客さまに〝刺さる〟サービスがなく、評価は常に商品販売を加速させるような体制が残っている。お客さまから銀行が離れすぎた。コマーシャルバンクとしてあるべき姿をもう一度、思い出して欲しい」
「一番伝えたかったことは、銀行には新しいサービスが必要ということ。それが(顧客の目標に基づいた運用プランを提案し、銀行員が伴走する)ゴールベースアプローチだ。お客さまのゴールに波及した別プロダクトの提案など、その拡張性が非常に高い」
ーー成果評価に加え、中期的な成果目標に対するKPI進捗(責任・貢献度)を評価し、転勤した場合も業績評価に反映する案を示した。
「ゴールベースアプローチは極めて長期的な取引。一方、銀行は転勤が付き物で担当者が変わる。行員がまいた種が開くのが転勤後だとしても、しっかり評価していかないといけない。銀行は業績評価を変えないといけない」
◆◆◆バックナンバー◆◆◆
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中企庁、再構築補助金を再開 「借り換え」で加点も
- 金融機関、「口座管理法」対応急ぐ デジ庁説明遅く時間足りず
- 宮城第一信金、宇宙関連企業に単独融資 新興企業支援を本格化
- 柏崎信金、障がい者向けコンサートに50人 つのだ☆ひろさん招く
- ことら送金、提供金融機関400先が視野 資金移動1社も準備段階
- 中小機構、新理事長に大阪ガス副社長の宮川氏 公募での新任
- 銀行界、120行が共同機構利用 マネロン対策底上げへ
- 金融界、利上げ交渉本番へ 研修やQ&A作成し準備 やりがい復活に期待
- りそなHD、九州地区地銀と連携強化 輸出保証で鹿児島銀とマッチング契約
- 中企庁、グループ化加速へ投資 ファンドに地域金融も