足利銀、PIFの初案件実行 菊地歯車に5億円

2022.12.28 16:00
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足利銀行は12月28日、ポジティブ・インパクト・ファイナンス(PIF)の1号案件を実行した。10月3日から取り扱いを開始、取引先企業50先に提案する中で実現した。


1号案件は各種歯車の製造・設計を行う菊地歯車(足利市、菊地義典社長)に実行。融資額は5億円で資金使途は運転資金。重要業績評価指標(KPI)は2028年まで(6年)のモニタリング期間に二酸化炭素(CO2)排出量を5%削減(19年度対比)することや人材育成として普通旋盤や機械検査など1級技能士資格取得者数を10人増加(22年6月期72人)、働き方改革として栃木県の「男女生き活き企業」の認定を取得――など野心的な10の指標・目標を設定した。分析・評価は日本格付研究所(JCR)が第三者機関として意見書を交付した。


同行営業企画部は「自分たちの仕事がSDGsにどのような貢献ができているかなどの事業の整理ができ、採用がやりやすくなったり、サプライチェーン企業に自分たちの仕事をアピールできる」と話す。PIFを取引先の伴走支援の手段の一つとして推進していく考え。 

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