北陸財務局、4期ぶり「上昇」超 10~12月の法人企業景気

2022.12.12 18:23
景気
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

北陸財務局は12月12日、北陸3県(富山、石川、福井)の法人企業景気予測調査(2022年10~12月)を発表した。調査時点は11月15日。全産業の景況判断BSIは2.8ポイントの「上昇」超となった。「上昇」超となったのは、21年10~12月期以来で4期ぶり。


製造業では、食料品で飲食店や観光客向けの受注が増加したほか、金属加工機械などを中心とした生産用機械器具の分野で受注増加が見られた。一方、化学工業では、原材料価格やエネルギー価格の上昇が打撃となり、医薬品業界を除いて「下降」が目立った。


非製造業では、客数の増加により宿泊・飲食サービスやホテルを経営する不動産業で、景況感が上向いている。


先行きについては、「上昇」の回答が減少し「不明」の回答が増加することから23年1~3月期は全産業で6.9ポイントの「下降」超。同4~6月期は2.8ポイントの「上昇」超となった。


北陸財務局の担当者は「感染者数は再び増加傾向にあるが、全国旅行支援の効果などにより、人流回復が進んでいる」と飲食や食料品・宿泊業などでの景況感回復を分析した。


景況判断BSIは、自社の景況が前四半期と比べて「上昇」と回答した企業の構成比から「下降」と回答した企業の構成比を差し引いたもの。

すべての記事は有料会員で!
無料会員に登録いただけますと1ヵ⽉間無料で有料会員向け記事がご覧いただけます。

有料会員の申し込み 無料会員でのご登録
メール 印刷 Facebook X LINE はてなブックマーク

関連記事

北陸財務局、管内経済判断を据え置き 復興需要で「住宅」上方修正
経済調査を報告する三原局長(5月29日、北陸財務局)
北陸財務局、金沢大で寄付講義 三原局長が講義
スライドを活用し講義する三原局長(5月15日、金沢市内)
北陸財務局、管内経済判断を据え置き 米関税政策「製造業への影響注視」
北陸財務局、地元金融機関と会議体発足 被災地復興へ支援策共有

関連キーワード

景気

おすすめ

アクセスランキング(過去1週間)