北陸財務局、総括判断据え置き 11月の経済調査
2022.11.28 17:47
北陸財務局は11月28日、11月の北陸地区(富山、石川、福井)の経済調査を公表した。個人消費、生産、雇用情勢、住宅建設の各主要項目の判断を維持し、総括判断も「緩やかに持ち直している」に据え置いた。
個人消費は「持ち直しつつある」。新車販売は、「メーカーの生産の動きが少し上向きになってきた」(堀田秀之局長)こともあり、堅調に推移。1年7カ月ぶりに「緩やかに持ち直しつつある」に判断を引き上げた。
住宅建設は「持ち直しに向けた動きに一服感がみられる」。9月の新設住宅着工戸数は前年比で上回っているものの、主力の持ち家が下回り、建築価格の上昇で安価な分譲住宅や中古住宅を選ぶ傾向があるという。
生産は、電子部品・デバイスにスマートフォン向けを中心に一服感がみられるが、化学が持ち直していることや生産用機械が拡大しつつあることなどから、判断を「緩やかに回復しつつある」に据え置いた。
先行きについては、各種政策の効果もあり、景気が持ち直していくことが期待されるが、海外景気の下振れが下押しリスクとなっているほか、物価上昇などの影響にも注意する必要があるとしている。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に