MUFG、トランジション白書を公表

2022.10.26 19:34
脱炭素
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三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と三菱UFJ銀行は10月26日、トランジションファイナンス(移行金融)の重要性を世界に訴える「MUFGトランジション白書」を公表した。日本の脱炭素への取り組みなどを紹介している。


白書は約100㌻あり、全文英語で編集した。Net-Zero Banking Allianceの移行金融ガイド策定ワーキンググループの議長として議論をリードしたことや、日本にとって電力などの排出削減が非常に重要で欧米と同じ方法だけでは地理的・社会的要因で達成できないことなどを盛り込んだ。MUFGは「日本の地域特性もあり、段階的にカーボンニュートラルを目指すうえでトランジションファイナンスが重要である」との考えだ。


また、各国のカーボンニュートラル戦略はエネルギー源、接続性、エネルギー安全保障、社会政治的要因の四つの要素に大きく影響されることも記した。


これらを欧米関係者に発信し理解してもらう必要性があると判断し、欧州連合の金融・経済の関係委員会などに面談して内容を説明した。MUFGによれば、白書を通じて移行金融を世界に訴える事例は珍しいという。

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