三井住友カード、請求書支払い代行 3年累計で取扱金額900億円めざす
2022.06.22 04:31三井住友カードは6月21日、中小企業などへ「請求書支払い代行サービス」の一般提供を開始した。カード決済に対応していない企業との取引において、同社が買い手側の支払いを代行することでVisaカードによる決済を可能にする。一般会員も利用可能になる2022年8月から3年間の累計で取扱金額900億円を目指す。
BPSP(Business Payment Solution Provider)と呼ばれる法人決済スキームを提供する。買い手企業は専用サイトで商品や金額、振込日を指定。SMBCカードが登録情報をもとに支払いを代行する。買い手の入金がカードの支払いサイクルと同じタイミングになるため、支払い猶予による資金繰り改善や、決済の一本化などのメリットがある。
カード会社がBPSP事業に参入するのは国内初。カード決済可能なBtoB取引加盟店が限定的であることから、買い手企業がカード支払いを希望しても売り手側が対応していないという課題があった。手数料は決済金額の3%で、買い手側となる会員企業の入金時に支払う。金額上限はカードの利用枠内。
22年3月から一部企業に先行提供しており、6月にビジネスカード会員へ、8月には一般会員にも対象を拡大。23年春には同社以外のVisaカード会員にもサービスを提供する。また、マスターカードなど他ブランドへの展開も検討している。
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