北国銀、今秋めどに全投信ノーロード型 顧客の利益追求
2022.06.18 04:45
北国銀行は2022年秋をめどに、取り扱う全投資信託を購入時手数料無料のノーロード型にする。顧客の「最善の利益」を追求する「顧客本位の業務運営」の実践に向け、付加価値の高い助言を通じた預かり資産残高の増加を銀行の収益につなげる仕組みにする。
同行は13年にノーロード型投信の取り扱いを始めた。6月17日時点で全47商品のうち10商品がノーロード型で、販売実績の多くを占める。今回、既存の商品も含めてすべてノーロード型にする。店頭、インターネットなど販売チャネルに関わらず無料にする。
資産の増減と関係ない購入時の手数料ではなく、中長期的な運用で顧客の資産残高が増えた結果、信託報酬が拡大し銀行が得る収益も増えるという、双方の利益が一致する関係を築く。
また、21年5月に設立されたグループの投資助言会社FDアドバイザリーが、付加価値の高いアドバイスを行うことで、顧客の資産形成のサポート体制を強化する。
購入時手数料の無料化は、収益の減少要因となるが、北国銀の担当者は「一時的には減るが、長い目で見れば収益につながる」と話す。無料化に合わせたキャンペーンも検討していく。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 北陸銀と北海道銀、営業支援システム導入 年18万時間の作業削減
- 金融界、「隠れリース」特定に本腰 27年の新基準適用迫り
- 群馬銀、ストラクチャードファイナンス3年5.7倍 RORA向上に寄与
- 金融庁、決算書入手方法を調査 地域金融の実態把握へ
- 広島銀、請求書業務のDX後押し 新システムで決済口座確保
- 京都中央信金、理事長に植村専務が昇格 白波瀬氏は代表権ある会長へ
- 固定型住宅ローン、金利〝決め方〟見直し機運 参照指標「再検討」も
- 地銀、外貨保険販売が36%減 24年度下期、10万件割れ
- 信金、店舗減少が小幅にとどまる 職員数推移との格差鮮明
- 地域銀・信金、NISA口座伸び悩む 3カ月の増加率1%