三菱UFJ銀など、自然エネ会社へ41億円出資 第三者割当引き受け
2022.05.24 04:28
三菱UFJ銀行は5月23日、自然エネルギーの普及を目指すパワーエックス(PX)社への出資を決定した。PXは大型蓄電池工場を建設するのにともない、多数の投資家から41億5000万円を調達。ファイナンシャル・アドバイザーは三菱UFJモルガン・スタンレー証券が務めた。
出資は同行のほか、みずほリースのコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)やみずほキャピタル、東京センチュリーのほか、日本瓦斯や三井物産、個人投資家など。
同行は出資を通して、PXの自然エネルギーや蓄電池の普及へ向けた新たな選択肢を取引先企業へ提案するため、「今後、さまざまな協業を検討」するという。
みずほリースは同日、100%子会社のCVC「未来創造キャピタル」を設立。ベンチャーキャピタルファンドを組成し、PXへの投資を第1号案件として契約を締結した。
日本経済の環境課題解決へ、次世代の産業を育成に多くの投資家が参画した。PXは2021年3月設立のスターツアップで、事業は蓄電池の製造・販売と、電子運搬船の開発・製造――の2分野が基幹だ。蓄電や送電の技術進化によって自然エネルギーの普及を目指している。今回、調達する資金は蓄電池商品の研究開発や工場建設、人材採用などに充てる。