野村HD、25年3月期税前利益は最大3900億円めざす 新KGI公表
2022.05.18 04:37
野村ホールディングス(HD)は5月17日、経営戦略を説明する「インベスター・デー」を開催。新たに2025年3月期の税前利益目標として、営業部門は22年3月期の592億円から1100億~1300億円、インベストメント・マネジメント部門は715億円から800億円、ホールセール部門は745億円から1600億~1800億円への拡大を掲げた。3セグメント合計では、最大で1800億円超を積み上げて3900億円を目指す。
今回、21年に修正した23年3月期のKGI(重要目標達成指標)とする税前利益目標を見直した。そのKGIを達成するため、各部門で新たなKPI(成果指標)に取り組む。
営業部門は、投資信託や投資一任契約などのストック資産を22年3月末の19兆6000億円から25年3月末に25兆8000億円に拡大。有価証券売買やコンサルティングサービスの提供先顧客数は151万件から160万件へ増やす。デジタルの活用を通じ、従業員持ち株会など職域サービス提供先数は30万先増の366万先を目指す。
21年度の組織改正で発足したインベストメント・マネジメント部門は、運用資産残高を3年間で11兆2000億円拡大して79兆1000億円とする。これに向け、年間の資金純流入額は現状の2兆円から2兆9000億円に増強する。
ホールセール部門は、収益合計をバーゼル3規制に沿って社内調整したリスク・アセットで除する「収益/調整リスク・アセット」を現状の7%から6%程度へ低下。各種手数料収益は1億米ドル超拡大させて15億米ドル以上を見込む。部門経費率は現状の89%から80%程度へ低減させる。
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