千葉興業銀、顧客の“幸せ”追求 コンサル品質高める

2022.04.18 19:09
機構改革 経営計画・戦略
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千葉興業銀行は、2024年度までをステークホルダーとの関係強化に向けた基盤構築ステージと位置づける新たな戦略を策定した。1月に公表した10年先までの長期経営ビジョンを中期経営計画ごとに具体化し、ステークホルダーの架け橋となる「CKBコミュニティ」の実現を目指す。


同行は、22年度からスタートした3カ年ごとの中期経営計画を、①基盤の構築②態勢の確立③完全定着――三つのステージに分け、各ステージで営業戦略、生産性向上、経営基盤をテーマに基本戦略を展開する。営業戦略では、注力するコンサルティング業務を「お客様に幸せを実感していただけるレベルまで追求していく」(経営企画部)。同時に、10年後を見据えた2大ビジネス変革として「次世代成長エンジンによる新たな価値創造」と「既存ビジネスの変革」を掲げ、デジタル技術の更なる利活用や組織風土の改革に取り組む。


新中計では、組織・営業・経営の三つの基盤構築に力を入れる。組織基盤では、「コンサル特化可能な態勢」に向けてデジタルフローの業務基盤確立などを急ぐ。営業基盤では「伴走型コンサルによる幸せのデザイン」を追求し、ソリューション機能の内製化や地域商社の設立を検討。経営基盤では、優先株式の圧縮やガバナンス体制の強化でサステナビリティ経営を実践していく。


新たな経営戦略に合わせて本部機構も4月1日付けで一部改正した。DX(デジタルトランスフォーメーション)を担う専担部署として「デジタルイノベーション部」を新設し、部内に「ビジネスイノベーション担当」「デジタルICT企画担当」を設置。また、事務効率化を進めるため営業企画部内に「営業業務管理室」を設けたほか、独立・客観性を強化するためガバナンス委員会を「指名・報酬等諮問委員会」に変更した。

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