カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
2025.07.30 10:50
7月30日8時25分ごろ、ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とする地震が発生した。地震の規模を示すマグニチュード(M)8.7。この地震で、気象庁は津波警報を発令。一部金融機関では、安全対策のため店舗を臨時休業するなどの措置を取った。
北洋銀行が19カ店、銚子信用金庫(千葉県)が4カ店を臨時休業。大地みらい信金(北海道)は海沿いの店舗の職員に避難指示を出した。千葉銀行と千葉興業銀行では、外房エリアの店舗を臨時休業。静岡銀行も一部店舗で臨時休業を決めた。
東京都の島しょ部を営業エリアにする七島信用組合では本部に対策本部を設置。小笠原支店の臨時休業を決めた。同信組は「各島の避難状況などを収集し、今後の店舗休業を決める」としている。
石巻信用金庫(宮城県)は、本店営業部、女川、鹿妻、大街道各支店を臨時休業。本店営業部は上層階に職員が避難。全体の渉外活動を停止し、避難できる体制を整えている。
相双五城信用組合(福島県)は、全店の渉外係を店舗待機とし、津波対象店舗(相馬港、新地)では通常営業しているが、万が一の場合に備えて退避できる準備を整えるよう通達。2階建ての相馬港支店は屋上を避難所として利用できるようにしている。
銚子商工信用組合(千葉県)は利根川河口沿いの清水支店、海沿いの飯岡支店、九十九里支店の3カ店が臨時休業。同信組本部を避難ビルとして地元住民に開放している。
神奈川県のかながわ信用金庫は警報が発令されてすぐ、逗子、三崎、浦賀、三浦海岸、久里浜、長井、片瀬、鵠沼の8カ店に避難を指示。高台に避難した職員もおり、来店客にも帰宅を促し、避難を誘導。平塚信用金庫では、須賀、南口、花水支店の渉外係に海や川に近寄らないように注意喚起。止水版やライフジャケットなど店舗設備の確認も併せて指示した。中南信用金庫は、海岸沿いを回っている渉外係に店舗へ戻るよう指示。避難に備えて、金庫室をすぐに閉められるように全店へ指示した。さがみ信用金庫では、国府津と酒匂支店を臨時休業とした。
(情報を追加しました。2025年7月30日11時24分)
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