大分銀、野村に証券口座移管 営業強化しコスト削減
2022.03.29 04:50
大分銀行と野村証券は3月28日、金融商品仲介業務における包括的業務提携に関する基本合意書を締結した。同行と野村証券大分支店の証券口座を併せて野村証券が管理する。大分銀は、金融商品の勧誘や販売、アフターフォローなど顧客対応に専念する。早ければ、2023年4月以降に同業務を開始する。
同スキームは、山陰合同銀と阿波銀に続き3行目。大分銀は野村証券のノウハウ習得など営業力強化や口座管理のコスト軽減、取扱商品の充実などにつなげる。
会社分割の手法で、大分銀の公共債や投資信託など証券顧客口座を野村証券が管理する金融商品仲介口座に移管。野村証券大分支店のリテール顧客口座も同金融商品仲介口座に移行する。
大分銀は野村証券から大分県内の金融商品仲介業務を受託。同証券は社員50人を同行に出向させ、既存客の勧誘やアフターフォロー、新規開拓に従事する。
大分銀と野村証券大分支店の預かり資産残高は約3500億円(21年3月末)。今回の提携で5000億円を目指したい考え。後藤富一郎頭取は「より良いサービス、豊富なラインナップで大分県民の資産形成に貢献していきたい」と強調した。
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