富山信金、サテライトオフィス開設 入居第1号にNTT西日本
2022.01.14 20:38
富山信用金庫(富山県、山地清理事長)は1月14日、店舗などの余剰スペースを活用する新事業として上市営業部(旧上市信用金庫本店)4階を改装してサテライトオフィスを開設した。第1号はNTT西日本富山支店で、県東部のデジタルトランスフォーメーションやICT導入支援の拠点とする。入居は2月1日。
入居の背景は、2021年9月末にNTTがグループ社員の転勤や単身赴任廃止の方向性を示し、原則リモートワーク化とサテライトオフィスの大幅な増設方針を発表したこと。
当時、富山信金とサテライトオフィス開設の準備を進めていた上市町は、取引のあるNTT西日本富山支店に打診。ICTを軸とした地域課題の深掘りを模索していた同社のニーズと合致し成約に至った。
上市営業部4階の賃貸オフィス化は、内閣府の地方創生テレワーク交付金を活用した事業。事業計画が高評価を受けて「高水準」の交付金が支給され、OAフロア化やフリーWi-Fi環境整備、エレベーターの改修などの費用に充てられた。また、テナント料は上市町が1年間半額負担する。
同日に開催された完成披露会で挨拶した山地理事長は、入居する「進出企業と上市の架け橋となるよう尽力する」と語った。