米関税政策の影響、毎会合「予断を持たず点検」 段階的利上げ姿勢維持 日銀・植田総裁
2025.04.09 16:12
日本銀行の植田和男総裁は4月9日、東京都内での会合で米関税政策下の金融政策運営に触れ、国内外の経済・物価情勢に与える影響や先行きのリスクを毎回の金融政策決定会合で「予断を持たずに点検していく必要がある」との考えを示した。
植田総裁は同日の信託大会であいさつした。段階的利上げスタンスに対しては、毎四半期公表する「展望レポート」の見通しに即して経済・物価情勢が進展した場合、「政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく」として、これまで訴えてきた運営方針を維持した。
今後の政策判断では、「国内外の経済・物価」「金融市場の動向」を丁寧に確認しながら、「見通し」や「(上振れ・下振れ)リスク」「(見通し実現の)確度」を点検する姿勢を示した。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 金融庁、粉飾対策で「第2線」注視 営業現場と連携求める
- 3メガ銀、リアル接点拡充 三菱UFJ銀、20年ぶり新店
- 地域金融機関、地公体貸出 割れる戦略 金利上昇で見直し加速
- ブラックロック・ジャパン、国内初の外株アクティブETF上場 AI銘柄に投資、早期100億円へ
- 信金、増える金融・保険業貸出 融資需要低下が影響か
- 三菱UFJ銀、Netflixの独占放映で 独自調査を公表
- 住信SBIネット銀、住宅ローンアプリ1年 本審査9割超に利用浸透
- <お知らせ>「金融×スタートアップ Meetup」 ~スタートアップ支援の課題と在り方を考えるイベント~【参加無料】
- 常陽銀、〝100億企業創出〟に本腰 包括支援へ157社選定
- 大手生保、生成AIがアンダーライティング代替 事務職を営業へシフト