広島銀、463件の個人信用情報に登録漏れ

2024.10.25 15:55
事件・不祥事
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広島銀行は10月25日、信用情報機関に登録している個人信用情報の一部が未登録だったと発表した。対象は、同行のクレジットカード「バリューワンJCB」の利用者のうち、おおむね1カ月以上の支払い遅延により、カードの利用資格が失効した後で完済した顧客。


8月に社内調査で発覚。対象顧客の完済登録が未登録になっていた。登録漏れで影響が生じた可能性がある期間は、最長で2005年10月~24年8月。登録漏れの対象件数は463件。そのうち、期間中に加盟機関から融資審査業務に信用情報の利用があり、借り入れ審査などに影響があった可能性がある顧客は調査中で、照会可能なデータが残る過去3年分を調べている。


同行は、全ての調査が終了次第、対象顧客に個別に郵送などで通知する予定。今後「確認手続きの厳格化など再発防止に努める」としている。


登録漏れのあった信用情報機関は、シー・アイ・シー(CIC)、日本信用情報機構、全国銀行協会が設置・運営している全国銀行個人信用情報センターの3機関。


また、同日に別の事案として、ひろぎんホールディングス子会社のひろぎんクレジットサービスもCICに登録している信用情報登録の一部が未更新だったと発表した。対象は、広島銀のローン商品を契約し、ローン債務が代位弁済された顧客のうち、完済や償却などに至った618件。10月18日に登録の更新は完了している。


CICや日本信用情報機構は、貸金業法に基づき個人の借入金額や返済状況などの情報を加盟する金融機関などに提供。また、加盟会社は顧客の同意を得て、個人信用情報を登録する作業を適宜行っている。

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