石巻信金、車寄付でローン金利優遇 カーシェア協会と連携
2021.11.24 19:18
石巻信用金庫(宮城県、明石圭生理事長)は12月1日、石巻市を拠点に全国で活動する日本カーシェアリング協会と連携し、買い替え前の車を同協会に寄付した場合にカーローン金利を優遇する制度を設ける。
利用者が車の寄付に関する手続きを行い、同協会による寄付完了の証明を同信金の窓口に提出することでカーローン金利を一律0.3%割り引く仕組み。同協会での継続利用が難しい車であっても、提携リサイクル業者による査定金額を寄付することで優遇を受けられるようにする。
同協会は、東日本大震災直後の2011年7月に石巻市で設立された非営利団体。寄付で集まった車を活用したカーシェア事業を通じて、交通が不便な地域での移動手段の確保支援、自然災害で車を失った被災者への無償貸し出しなどに取り組んでいる。
こうした活動に賛同する同信金が、さらなる協力を進めるために今回の金利優遇制度を導入。「日本カーシェアリング協会の活動や知名度向上に役立てながら、SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みにもつなげたい」(営業推進部)としている。