北洋銀、4-9月コア業純42%増 店内店化など寄与
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北洋銀行の2021年4ー9月期決算は、銀行単体で、コア業務純益が100億5300万円と前年同期比42・7%増。中間期としては2期ぶりの増益となった。業務委託の見直しや店舗内店舗化による拠点再編などの経費削減策や、子会社の増益による配当増が寄与した。
中間純利益は2・2%減の65億600万円で、2期ぶりの減益。有価証券利息配当金の増加や経費削減効果が、持ち合い解消などで前年に発生した有価証券売却益の反動を吸収したものの、法人税などが増加した。税引前純利益は91億9千万円で、1・3%の増益だった。
与信費用は15億9100万円で、予想の25億円を下回った。予防的引当をさらに進める考えで、2022年3月期の通期では50億円とする方針。
会見した安田光春頭取は、新型コロナウイルス禍対策で実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」も念頭に「道内企業の資金繰りはマクロでは安定しているが、個社別では厳しい先も出てきている。本業支援や人材・ビジネスマッチング、経営改善支援の案件増は確実。(融資返済の)リスケジュールにも柔軟に対応したい」と。引き続きの経費削減のほか、M&Aや事業承継支援、デジタル関連サービスなどを通じたフィービジネス強化の方針を語った。
22年3月期の業績予想は、連結で、経常収益1292億円(前年同期比4・7%減)、経常利益180億円(同14・1%増)、当期純利益121億円(28・4%増)。単体ではそれぞれ987億円(5%減)、173億円(22・5%増)、118億円(33・8%増)。
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