みずほFG、ロンバー・オディエと提携拡大 サステナ投資のノウハウ吸収

2024.06.14 21:51
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覚書にサインし、ロンバー・オディエGのジャン・パスカル・パシュゴマネージング・パートナー兼LOIM共同責任者(中央右)と握手を交わすみずほFGの森嶋グループ執行役員(6月14日、東京・丸の内)

みずほフィナンシャルグループ(FG)はスイスに本社を置くプライベートバンクのロンバー・オディエ・グループ(G)とサステナビリティ分野における協業を拡大する。ESG(環境・社会・ガバナンス)関連分野の情報共有・発信のほか、ロンバー・オディエGが持つプライベートアセットに関する運用ノウハウを生かし、私募投信の共同開発などを検討する。


みずほFGの森嶋淳浩グループ執行役員はサステナブル投資について「超富裕層の関心は非常にある。我々はまだまだ視野が狭いし、知見もない」と話し、同分野で先行するロンバー・オディエGからノウハウを吸収していきたい考えだ。


みずほFGとロンバー・オディエGは18年にシンガポールにおいてウェルスマネジメント業務における協業を開始。23年2月には提携の範囲を日本にまで広げた。国内ではみずほ銀行とみずほ証券が同年11月から、ロンバー・オディエ信託の投資一任サービスを提供している。サステナビリティ分野では、サーキュラーエコノミー(循環経済)をテーマとした公募投資信託を4月に設定した。


みずほFGは国内に超富裕層専属の担当者を約100人抱えている。24年度中にグループ内での育成などで数十人程度増やしたい方針だ。みずほFGはロンバー・オディエGのプライベートバンカー育成プログラムを活用し、5月にはオンライン研修を始めた。今後は優績者向けの集中トレーニングを用意し、人材育成メニューを拡充する。

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