長野県信組、当期純利益が過去最高の83億円
2024.05.02 19:33長野県信用組合(長野県、黒岩清理事長)の2024年3月期決算(速報値)は、当期純利益が83億円となり、過去最高益となった。
ベースアップや新卒初任給の引き上げのほか、業務効率化、デジタルトランスフォーメーション(DX)推進等により費用等が増加したものの、有価証券の売却益等でカバーしたことで当期純利益は83億2500万円(前期比16.24%増)となり、過去最高益を確保。業務純益は、国債等債券損益(5勘定尻)が増加(同57億100万円増)したことで、130億300万円(同25・94%増)。実質業務純益は28億9600万円(同28.77%増)となった。
また、経常利益は業務純益ならびに、株式等損益(3勘定尻)の増加により122億5600万円(同24.29%増)となった。その結果、利益剰余金は1008億4200万円(同8.98%増)、出資金の配当率は年1%をそれぞれ予定している。
貸出金は新規事業先の開拓等による事業性資金を主体に増加し、3397億円(同2.39%増)。預金は、法人流動性を主体に法人預金が拡大、9769億円(同1.01%増)となった。
金融再生法ベースの不良債権額は前期比で22億7500万円増加し、148億3600万円。不良債権比率は4.34%(前期末比0.58ポイント増)となった。
自己資本比率は、リスク・アセットが増加したものの、利益の積み上げにより、20.72%(前期比0.51ポイント上昇)となった。自己資本額は前期末比78億円増加し、1014億円。
関連記事
関連キーワード
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に