信組界、商談会 150社出展へ 物産展は5年ぶり対面で
2024.04.26 04:35
信用組合業界が10月1日~11月29日に開く「しんくみ食のビジネスマッチング展」の概要が固まった。商談会はこれまで通りウェブ形式で、約150社の出展を想定。初の試みとして、中小企業基盤整備機構と連携した取り組みも実施する。コロナ禍で中止していた物産展は、5年ぶりに東京都内で対面開催する。のべ50信組の参加を見込んでおり、5月29日に個別信組向けの説明会を開く。
全国信用協同組合連合会、全国信用組合中央協会、東京都信用組合協会の3団体が共催する。食品や飲料品、食に関連した生活雑貨などを取り扱う信組取引先が出展する。23年度の商談会には48信組の取引先など152社が参加。バイヤーとの商談数は366件に上った。
商談会は、商品写真やPR文をホームページに掲載する「オンライン展示」と、事前に集めた要望をもとに事業者とバイヤーの円滑な商談を仲介する「オンライン個別商談」の二つのメニューを用意する。商談会は、2021年からオンライン形式に変更。所要時間や費用を削減できて商談数の増加につながっているため、24年もこの形式を継続する。
個別商談では、中小機構の「虎ノ門オンラインアドバイス」を活用する。中小機構が提携するバイヤーが販路開拓に向けて助言するもので、この制度の利用を参加者に推奨してマッチング精度の向上につなげる。
10月30日に池袋サンシャインシティで開く「しんくみ物産展」は、約100社のブースを設置する。19年には3000人が来場するなど盛況で、個別信組からリアル開催を望む声が多かった。
5月29日のオンライン説明会では、全信組連のほか中小機構担当者も登壇予定。6月以降は、出展者の募集や商談力向上のための講演などを順次始める。
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