九州北部地区信金、「しんきんコネクト」利用拡大 信金中金と連携で周知活動
2024.04.10 04:25九州北部地区(福岡県・佐賀県・長崎県)の13信用金庫で、信金中央金庫のビジネスマッチングサイト「しんきんコネクト」の利用が拡大している。各信金の渉外担当者と信金中金の職員が企業に同行訪問するなど、両者の連携による取り組みが奏功した。
九州北部地区3県の信金は、信金中金福岡支店の担当エリア。同店の安井尚之支店長は2023年6月に着任。「販路拡大支援のため、『しんきんコネクト』の認知度を高めたい」と、9月から各信金と連携して取引先企業への周知活動を積極化した。
信金中金の若手職員と各信金の渉外担当者が企業を同行訪問。訪問先の企業が取り扱う商品のヒアリングを通じて、サイトに掲載するPR文章を提案するほか、スマートフォン操作が苦手な経営者には丁寧に登録方法を説明した。また、福岡支店独自に作成した資料も活用。
同行訪問には、「しんきんコネクト」の周知にとどまらず、「(信金中金の若手職員と信金の渉外担当者が)お客さまをより深く知ることができる良い機会になる」(安井支店長)との狙いもある。
さらに認知度を高めるため、2月には信金中金福岡支店の主催で、信金の取引先企業向けの「しんきん事業者セミナー」を初めて開催。「しんきんコネクト」の概要説明や商談力の向上について説明し、その他に脱炭素の意識醸成を促した。
そういった取り組みが奏功し、地域企業に着実に浸透。2月末時点で、九州北部地区での登録数は354件(23年9月末比193件増)、商談数は339件(同204件増)と2倍以上に増えた。地域企業の販路拡大支援を強化するため、「24年度の早い時期に、登録と商談数とも500件台に乗せたい」(信金中金福岡支店)とする。
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