肥後・鹿児島・大分・宮崎の4行、共同でSDGs投信販売
2021.10.23 04:31
九州フィナンシャルグループ傘下の肥後銀行、鹿児島銀行と、大分銀行、宮崎銀行は10月27日、SDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目指す投資信託の募集を共同で始める。4行は2020年1月、環境省が推進する地域循環共生圏の実現に向け、連携協定を結んでおり、新ファンドの募集はその一環。純資産残高に応じて各行が本拠地を置く県に寄付する仕組みも設ける。
共同で募集を始めるのは「九州SDGs・グローバルバランス」(愛称=九州コンチェルト)。運用会社のりそなアセットマネジメントが11月18日に設定する。
投資対象は先進国のSDGs債やESG(環境・社会・ガバナンス)関連株式、不動産投信が中心になる。各行が本拠地とする地方公共団体の債券も組み込む。地元企業の株式への投資はリスク分散の観点から対象に含めない見通し。資産形成層への販売を想定し、世界に分散投資できるバランス型にする。
寄付は純資産残高を参考にそれぞれの地元に銀行の負担で行う。運用を担うりそなアセットも4県を対象に資金を拠出する。例えば、鹿児島銀は鹿児島県に寄付し、資金は世界自然遺産に登録された奄美大島・徳之島の環境保全などに活用される。