G7、中銀デジタル通貨の原則示す 透明性を要求し中国けん制
2021.10.14 10:42.jpg)
G7(主要7カ国)は、10月13日に米国ワシントンで開かれた財務相・中央銀行総裁会議で、中銀によるデジタル通貨(CBDC)発行に求められる原則をまとめた。透明性の重要性などを強調。発行を急ぐ中国をけん制したと見られる。
発行を検討する各国に対し、指針を示す狙いがある。法の支配や、健全な経済ガバナンスの重要性も指摘している。
日本からは、黒田東彦・日銀総裁と神田真人財務官が出席。同日に開かれたG20財務相・中銀総裁会議では、国際課税の枠組み見直しについても合意した。
鈴木俊一財務・金融相は10月14日、G20について「途上国支援、債務問題、気候変動対応、金融規制、コーポレートガバナンスなどに関する議論でも前進があった」と説明。G7によるCBDC原則の合意は、「大きな成果」と評価した。