加藤金融相、信用金庫の資本基盤は「総体として安定」

2025.08.01 10:57
有価証券運用 資本政策
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会見する加藤金融相(8月1日、財務省)
会見する加藤金融相(8月1日、財務省)

加藤勝信金融相は8月1日の閣議後会見で、国債の含み損が膨らんだ栃木信用金庫(栃木県)が信金中央金庫から資本支援を受けることについて、「個々の健全性についてコメントは差し控える」としたうえで、信金業界全体では「総じて充実した資本基盤を有しており、総体としては安定している」とコメントした。


また、「地域金融機関が健全性を維持し、金融仲介機能を発揮できるよう、引き続き有価証券運用の状況などを含め、財務の健全性やリスク管理体制などについてしっかりとモニタリングをしていく」と話した。


栃木信金は2025年3月期決算で、有価証券全体で68億円の含み損になっている。信金中金は7月30日の理事会で、含み損処理でも資本注入を可能とするルール改定を実施している。

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