6カ月ぶりに判断引き上げ 九州・沖縄の景気 日銀福岡支店
2023.12.22 18:49
日本銀行福岡支店(大山慎介支店長)は12月22日、12月の九州・沖縄の金融経済概況を公表した。全体判断は「緩やかに回復している」から「着実に回復している」と6カ月ぶりに引き上げた。事業計画の上振れ、良好な事業環境を背景に設備投資が大幅に増加するなど業況感で回復傾向が続いている点を踏まえた。
主要7項目のうち、設備投資を「増加している」から「大幅に増加した状態が続いている」へ、8カ月ぶりに判断を引き上げた。運輸・郵便業はコロナ禍で見送っていた更新投資、小売業は新規出店・改装の再開、都市部の再開発などがけん引した。
大山支店長は「九州・沖縄の景気は着実に回復しているが、先行きは海外経済の減速、物価高に伴う節約志向、人手不足による供給制約で懸念材料や下振れリスクは少なくない」と話した。