黒田・日銀総裁、気候関連の情報開示促す TCFDサミットで
2021.10.05 15:02日本銀行の黒田東彦総裁は10月5日、「TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)サミット2021」で挨拶し、気候関連の情報開示の重要性を強調した。
黒田総裁は、気候変動問題が「将来にわたって社会・経済に広範な影響を及ぼしうるグローバルな課題」としたうえで、情報開示の促進は同問題対応の「重要な要素の一つ」と指摘。気候変動リスクの的確な認識による投資といった観点から、TCFDの推奨内容などを踏まえた開示の質と量の充実や、開示情報の適切な活用を訴えた。
日銀は、12月下旬に初回オファーを予定する「気候変動対応オペ」の貸付対象先を、TCFDが提言する4項目(ガバナンス・戦略・リスク管理・指標と目標)、関連投融資の目標・実績を開示している金融機関としている。
おすすめ
アクセスランキング(過去1週間)
- 中堅の外資生保、乗合代理店からの要求に苦慮 変額保険手数料で
- 地域金融機関、半数の250機関が預金減 金利戻りパイ奪い合い
- 八十二銀、AIモデル開発50種に 投信販売モニタリングも
- 広島銀、金利再来でALM改革 各部門の収益責任 明確に
- 多摩信金、住宅ローン168億円増 業者紹介案件が4割強
- 金融庁・警察庁、URL貼付禁止案を軟化 銀行界から反発受け 不正アクセス防止で
- 横浜銀や静岡銀など20行庫、生成AIの実装拡大へ 検証結果・最善策を共有
- カムチャツカ半島付近でM8.7の地震 一部金融機関の店舗で臨時休業
- 金融庁、障害対応の強化要求 クラウド利用拡大で
- あおぞら銀の中野さん、金融IT検定で最高点 専門部門との対話円滑に