百十四銀、初のZEB店舗始動 地域の脱炭素けん引

2023.11.06 14:41
脱炭素 新店舗
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関係者とのテープカットに臨む綾田頭取(左端)と北川支店長(右端)ら(11月6日、木太支店)
関係者とテープカットに臨む綾田頭取(左)と北川支店長(右)ら(11月6日、木太支店)

百十四銀行は11月6日、高松市内の木太支店を新築移転した。新店舗は、脱炭素やにぎわい創出などを狙いとした機能や設備を積極的に導入。新たに「高松東営業部」の名称で2024年2月までに2カ店1出張所を順次集約し、同市東部の旗艦店として営業する。


最大の特徴は、香川県内の金融機関で初となる建築物の環境認証「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の取得だ。基準の消費エネルギー量の50%を、屋上に設置した約58キロワットの太陽光発電設備で供給。さらにLED照明や全熱交換システムなどを採用し、消費エネルギーの52%を削減した。


災害時の備えとして、蓄電池や自家発電装置も導入。店舗への電力供給のほか、地域住民のスマートフォンへの充電などに活用する。店舗に配備する営業車両には、電気自動車である日産リーフと三菱eKクロスEVを各1台、電動バイク4台を揃えた。


また、地域とのつながりを深めるために店内で新しい試みも始めた。ロビーの一角に「ビジネスコラボレーションスペース」を新設し、商品やサービスのPRや販売イベントを開ける場として取引先に提供。地域の新たなにぎわいを生み出す効果を期待する。



ビジネスコラボスペースの初回展示には四国4県の工芸品が並んだ(11月6日、木太支店)
ビジネスコラボスペースの初回展示には四国4県の工芸品が並んだ(11月6日、木太支店)

同日、オープンセレモニーに出席した綾田裕次郎頭取は「リーディングバンクとして、二酸化炭素の削減に地域と一緒に力を入れて取り組む」と強調。今後の取り組みについては「新しく建てる場合はZEB店舗を計画する」と明かした。


木太支店については今後、頭脳化センター出張所(12月11日)、伏石支店(24年1月22日)、水田支店(同2月13日)を店内に順次移す。木太支店の北川昭仁支店長は「より一層地域の課題解決に向けた伴走支援を支店一丸となって進めていく」と気持ちを新たにした。


新住所は高松市木太町877の1。

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