三菱UFJ銀、脱炭素化へSIJと提携 CCの創出・活用で協業
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三菱UFJ銀行は10月17日、カーボンクレジット(CC)の創出・活用に向けた協業などを狙いに、サステナビリティ・ファンドの組成・運営などを手がけるSDGsインパクトジャパン(SIJ、東京都)と資本・業務提携を締結したと発表した。金融やサステナビリティの専門家を擁してサステナブルファイナンスに特化するSIJと組むことで、日本と世界のカーボンニュートラルの実現を目指す。
両者は今回の提携を通じて、二国間クレジット制度(JCM)に基づくクレジットの拡充や需要喚起に向けた活動のほか、民間主導型JCMの制度設計に関する提言を行う。また、三菱UFJ銀とSIJのネットワークを接続することで、サステナビリティ分野で革新的な技術を持つスタートアップ企業を中心にオープンイノベーションを創出するなど、サステナブル社会への移行を加速させる取り組みを一層強化する。
足元では、カーボンニュートラルを達成する手段として自社の温室効果ガス排出量削減を上回る、質の高いCC活用への期待が高まっている。特に、JCMでは政府が2030年度までに官民連携で累計1億トンの二酸化炭素(CO2)排出削減を目指し、民間主導型JCMの制度設計も進めている。
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