鹿児島県信保協、創業者セミナー開く　受講者累計150人超す

鹿児島県信用保証協会（川野敏彦会長）は10月10日、「創業者支援セミナー」を開いた。創業から5年未満の経営者ら19人が参加した。同セミナーは6回目で、受講者は累計150人を超えた。

講師は中小企業診断士の二木宏造氏が務めた。二木氏は売上目標の作り方や利益を向上させる手法を解説。目標設定時には、徹底や強化など抽象的な言葉を使わず「顧客のリピート率を3％改善する」など具体化するようアドバイスした。

セミナー後には、希望者を対象にした個別相談会もあった。

同協会はセミナーのほかに、税理士などを無料で派遣する「専門家派遣事業」を通じて創業者を支援している。経営支援部創業支援課によると、同協会と鹿児島県など行政の保証制度を合わせた2022年度の創業に関連した保証の実績は、保証先が210件、保証承諾額は約9億2800万円。23年度上期の実績も保証先が106件、保証承諾額約4億4000万円と創業ニーズは鈍化せず順調に推移している。「小売りやサービス業からの相談が多い」（創業支援課）という。