中国銀・広島銀・伊予銀、「ポセイドン原則」署名 融資船舶のCO2削減
2023.10.06 19:06中国銀行、広島銀行、伊予銀行は10月6日、海運業界の気候変動リスクへの取り組みに対して金融面から貢献する「ポセイドン原則」に地銀で初めて署名した。3行は瀬戸内海沿いに位置し、船舶ファイナンスに注力する点で共通する。
ポセイドン原則は2019年6月、国際海運における温室効果ガス排出量の削減を目指し、欧米の金融機関が中心に設立した。現在、世界30の金融機関が参画している。
同原則で定めた共通フレームワークに基づき、3行は融資対象船舶の年間二酸化炭素(CO2)排出量を計測。その結果をもとに2025年から、船舶融資ポートフォリオ全体のCO2排出削減貢献度を毎年公表する。
3行は、国際海事機関が掲げる目標に沿って温室効果ガス削減に取り組む。広島銀の船舶ファイナンス部は「2050年頃までにGHG排出量ゼロを目指す」と話した。