東海道沿い40信金、「御宿場印」企画が好調 地元経済活性化に寄与
2023.07.01 04:42と平塚信金の尾崎さん(中央、6月22日、平塚市).jpg)
東海道沿いの40信用金庫は、東海道五十三次をテーマとした御宿場印などの販売企画で成果を出し始めている。第1弾として2022年10月に開始した「日本橋~三島宿」間では、4月末までの販売実績の合計が御宿場印で約6000枚(1枚300円)、御宿場印帳で550冊(1冊2700~3000円)となった。同企画による観光客誘致を通じて、周辺小売店の集客などにもつながっているという。
この企画は各信金が地元観光協会などと協力し、東海道沿いにある2起点と53宿場町の御宿場印などを制作・販売して地域活性化を目指すもの。各信金協会や信金中央金庫も連携する業界一体での取り組みだ。22年10月~23年4月に、関東、東海、近畿の各地区を地盤とする信金が、それぞれのタイミングで実施している。
スタート地点の東京・日本橋~静岡県・三島宿の11宿場町では「東海道御宿場印めぐり」を展開。事務局を務める平塚信用金庫は営業店でイベントをPRし、一般社団法人「平塚市観光協会」をバックアップ。同信金担当者の尾崎友彦さんは「県内外からの観光客誘致へ、鉄道会社や旅行会社と連携した施策も検討しサポートしたい」と話す。
.jpg)
第2弾として、静岡県信金協会は1月から「東海道御宿場印プロジェクト」を県内22宿場町で始動した。各信金がウォーキングやサイクリングイベントを通じて積極的に周知し、4月末までにそれぞれ約7000枚と570冊を販売した。
3月21日に三重県内4信金(津、北伊勢上野、桑名三重、紀北)、4月1日には愛知県信金協会がそれぞれ開始。同10日には滋賀県と京都府内の計4信金(滋賀中央、湖東、京都、京都中央)にも拡大し、東海道五十三次が貫通した。